お墓のクリーニング
お墓のクリーニングについてご説明いたします。
目次
お墓は10年に一度は大がかりなクリーニングが必要
毎年お墓を洗っていても、外に置いてあるお墓は汚れてきます。
古いお墓、新しいお墓関係なく、10年に一度は点検もかねてプロのクリーニングをオススメしています。
クリーニングにいくらかかるのか?
お墓の場所や大きさ、汚れ具合にもよりますが、小さなお墓(西の番)で4万~、通常は7万~でほとんどの汚れがきれいに落とせます。
お墓に付いている白い斑点
古いお墓にこんな白い斑点ありませんか?
拡大するとこんな感じ。
お墓に巣食う白い半纏の正体は…
この白い汚れの正体はコケ(ゼニゴケの一種)です。
日当たりの悪いジメジメした場所を好みます。
試しに少し爪などでこすってみると【白→緑色】に変わると思います。
だれでもできるコケの取り方
- 水をかけ、十分に水を含ませます。
- タワシなどでこすります。
- コケは水をかけると柔らかくなります。
- タワシなどでこするときは、石が傷つかないか目立たない場所で試してください。
プロはどうやって取るのか
私たちお墓の専門家がクリーニングを行うときは以下のようにします。
- まず最初に石の様子を観察します。
具体的には石に欠けやヒビがないか確認します。
また、風化してもろくなっているところがないか調べます。 - 汚れの種類を分析します。
汚れは大まかに3つに分けられます。
・薬品の反応などでしか落とせないもの。
・高圧洗浄などで落とせる比較的軟らかいもの。
・硬質化していて研磨などを行うことで落とすもの。 - 薬品、機械、道具を使って石の状態、汚れを見ながら試し試しお墓の清掃を行っていきます。
最近は石材用の薬品も販売されていますが、慣れないと石を傷めることがあるためオススメしておりません。
また薬品を使用される場合は、使用後に中和剤を使用するか大量の水で洗い流す必要があります。
(私たちはそのために水を500リットル程度用意します。)
私がクリーニングするとこんな感じになります。
上の写真と比べると、もともとの石の色がわかると思います。
これは常願寺川の石を使っており、もともとはこのような色だったのがわかります。