お墓を建てると決めたとき、最初にすべきこと
ここでは情報収集するときの注意点をまとめました。
情報収集は「ダイレクトメール → インターネット → 石材店」で
ご葬儀後に届くダイレクトメールでまずは情報収集を
昔は「お墓の情報」なんてのは既にお墓を建てた親戚か、石材店にしか聞けませんでした。
しかし今だと
- インターネット
- チラシやダイレクトメール
などで情報を得ることができます。
特にご葬儀の後に届くダイレクトメールや各社が用意している紙資料には、お墓の情報がたくさん詰まっています。
内容の薄いものもありますが、一通り目を通されることをオススメいたします。
*ダイレクトメール、資料の入手方法
特にご家族を亡くされてから建墓する場合、お葬式の次の日からダイレクトメール届き、石材店の営業マンが営業にやってきます。
ダイレクトメールは5~20社(法要会場、石材店、仏壇店など。最近は遺品整理の会社からも来ます)、営業マンも5~10人くらいは来るそうです。
石の立山も葬儀後1~2週間後くらいにダイレクトメールを送付させていただいております。(富山市、立山町、上市町、滑川市、魚津市、黒部市)
その他の地域にも無料で送付いたしますので、送付をご希望の方はこちらからお申込みください。
資料についてもう少し知りたい方は「小冊子について」をご参考ください。
インターネットで調べる時は「+富山」で
「誰も亡くなっていないうちから調べたいけど、直接資料請求をするのはちょっと嫌だ(しつこい営業が来そうで)」
「あまり内容のあるダイレクトメールがなかった」
という方は、インターネットで調べるしかありません。
その際には検索項目にできるだけ「富山」「富山県」を追加することをオススメしています。
例)「お墓」について調べるときは、「お墓 富山」「お墓 富山県」
このように検索すると「富山県のお墓に関する情報」が表示されやすくなります。
なぜ「+富山」をオススメするかというと、県富山県内と県外ではお墓の形状や構造が大きく異なり、他府県のお墓の情報はあまり役に立たないことが多いからです。
「富山県のお墓」=「富山型墓石」については「富山のお墓は珍しい!?」をご参考ください。
*厳密には各市町村独自のお墓の特徴もありますが、そこまで細かく検索する必要はありません。実際に石材店で確認するのが一番間違いがありません。もしくはこちらからお問い合わせください。
石屋をまわるなら3社くらい話をお聞きください
建墓時期までに時間があるのでしたら気が済むまで石材店を渡り歩くのもいいでしょう。
しかし、「四十九日の法要に納骨をしたい」など時間がないのでしたら3社くらいに絞って話を聞くといいと思います。
*しっかりとした施工を行う場合、一般的に契約成立から建墓まで約40日前後準備期間が必要となります。
どうしても49日に建墓を間に合わせたい場合は、事前に確認する必要があります。
ただし最近はお寺様の方からも「無理して49日に合わせて納骨する必要はない」というお話を聞くことが多くなってきています。
一度その理由を尋ねましたところ「家族が亡くなって気落ちしているときに、慌てて良い事は何もない。」とのことでした。まったくその通りだと思いました。
<参考> 石屋にも特徴がある(施工記録について)
いろいろ見て、わからないことはどんどん聞きましょう
めぼしい石材店を決めたら、わからないことを質問してください。
お墓についての基本的な知識や、石屋の特徴などを教えてくれるはずです。
ただ事前にお墓の種類・構造について・石の種類を読んでいただくと石屋の話も深く理解できると思います。
いい石材店を決めるたった1つのポイント
そのポイントとは、お墓の構造や基礎、建墓施工など『見えない部分もこちらから聞かなくてもちゃんと説明してくれる』ことです。
過去の施工を記した「施工記録」などを使った説明がある石材店はポイントが高いと言えます。
大事なのは目に見えないところ
お墓で重要な部分は、「完成してからでは目に見えないところ」に集中しています。
しかしそのような目に見えない部分は、コストを抑えるために省略されたりおろそかになることもあります。
目に見えない3つの部分とは
- お墓を支える基礎(地盤強化、コンクリート厚みなど)
- 石と石を接着する部分(接着剤の量、連結方法)
- 排水部分
のことです。
説明を求めなくても説明があるということは
「説明を求めなくても説明がある」ということは、普段からその施工を大事にしている証拠にもなります。
上記の『見えない3つの部分』は非常に大切な部分なので、これら3点を「こちらから何も言わなくても説明する石材店」は信頼できる石材店だと思われます。
「他店にも見学に行くこと」は伝えても、「他店で得た情報」はあまり流さない方が石材店を見極められます
今どき何かを購入するとき、相見積もりや複数のお店を見に行くことは当たり前になっています。
ですから正直に「他店にも見学に行く」ということを伝えてもいいと思います。
ただし、「他店で得た情報」を漏らすのはあまり得策ではありません。
それはその石材店が「できないこと」を「できると」ウソをつく可能性があるからです。
以下、その理由をご説明いたします。
例えばここにA社、B社2社から話を聞くことになったとします。
A社はお墓の大きさと価格のみの説明で、「他店より安くします」と言っています。
B社はお墓の大きさと価格の説明に加えて、どのような施工をするのか詳しく説明しました。価格はA社より多少高めになっていました。
価格を基準とするならA社、施工を基準とするならB社を選ぶことかと思います。
私はA社とB社、どちらの石材店を選んでも問題ないと思います。
しかしこの時にA社に「B社では基礎ではこんな施工をすると聞いたけど、A社はどうなの?」と聞いてはいけません。
聞くなら「A社の基礎はどんな施工ですか?」と聞くことをオススメしています。
B社を引き合いに出すと、A社の営業マンはどんな施工でも「できる」と言います。
「できない」とは絶対に言いません。
例えそれが『普段はやっていない施工であっても』です。
そしてつじつまを合わせるために普段と違う慣れない施工を行います。
当然仕上がりがよくなるわけありません。
正しい効果も望めません。
ですから「他店で得た情報」はあまり漏らさない方がいいのです。
図面と見積書は必ずもらいましょう
せっかく話を聞いたのなら、図面と見積書は必ずもらいましょう。
ほとんどの石材店は、最初の図面と見積書の作成は無料で行っております。(石の立山でもそうです)
そして、その図面と見積書は石材店を判断するポイントになるのです。
見積項目が細かければ正直、ということもありません。
「石の量(才数、切数)に記載があれば信用できる」というサイトもありますが、それだって誤魔化すことは簡単です。
それでも複数の図面、見積書を見比べてみるとわかってくることがあるものです。
私が大事にしているのは「設計思想」です。
「どうしてそのように設計したのか」「予算に対してどの価格帯のものを提案してきたか」も石材店を判断する材料となります。
それでも価格についてなにか基準になるものがあれば、とお考えの方は「お墓の価格について」を参考にしてください。