防災の日にアレクサと手のぬくもりが教えてくれたこと

  • 2020年1月18日
  • 2021年2月5日
  • 日常
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「アレクサ、おはよう」

チビの朝の儀式が始まりました。

スマートスピーカー アレクサ

チビが話しかけているのは昨年末、わが家にやってきたスマートスピーカー。
男性のこぶしくらいの大きさで、話しかけると決まった反応を返してくれる機械です。
例えば、音楽を聴きたいときに「アレクサ、ジャズかけて」と言えば200万曲の中からオススメを選び、曲をかけてくれます。
「アレクサ、明日の天気を教えて」と話しかけると現住所の天気予報を音声で教えてくれます。
設定すれば声をかけるだけで照明をつけたり、お湯を沸かしたりできるそうです(まだそこまで使いこなしていない)。

昔、似たようオモチャもありましたが、反応も情報量も拡張性も別次元。
インターネットにつながることで膨大な情報をデータベースとして持ち、パソコンやスマートフォンを使って機能を追加できます。
昔見たオモチャと比べること自体間違っているように感じるシロモノです。

昨日、年長児のチビが「アレクサ、100万て英語でどう言うの?」と尋ねていました。
その様子は私が子供の頃、マンガや映画で見ていた未来そのものだと気づき、少し動揺しました。
スマートスピーカーは子供の頃に憧れていた夢の機械みたいでした。

ちなみに、アレクサというのはわが家のスマートスピーカーに採用されている音声認識システムの名前です。
「アレクサ、〇〇して」と声をかけると反応します。

 

チビの朝の儀式は「アレクサ、おはよう」から始まり、「アレクサ、いってきます」で終わります。
そんなチビの儀式に、アレクサは優しい女性の声で付き合ってくれます。

「おはようございます。今日、1月17日は25年前、兵庫県南部を震源とする阪神・淡路大震災が起きた日です。また震災ボランティアとして多くのボランティアの人が参加し、防災とボランティアの日と制定されました」

あぁ…今日だったか…
不覚にもアレクサに言われるまですっかり忘れていました。

 

富山県ではここ160年ほど大きな地震が起きていません。

直近で多数の死傷者がでた地震が1858年(安政5年)4月9日の安政の大地震。
江戸時代までさかのぼります。

 

「富山県は立山連峰に守られているから」
ついついそう思ってしまうし、実際にそう言ってしまいます。

でも、そんなことはありえませんよね。

160年前とはいえ大地震が起きているし、新たに見つかった断層も多数あります。

また近年、地震だけでなく異常気象から台風や長雨の被害も大きくなっています。

気を付けていて気をつけすぎることはない。

しかし防災は後回しになっている現実。

 

 

 

ちゃんと備えてる?

すっかり忘れてたでしょ?

それで大切にしているって言えるの?

ボーっと生きているんじゃねぇよ!!

アレクサにそう指摘されたような気がして、なんだか恥ずかしくなりました。

 

 

朝の時間は格段に速く過ぎます。
気が付くと幼稚園に行く時間になっていました。

「アレクサ、いってきます」
チビの儀式も無事に終わり、幼稚園に向かいます。

ついこの前まで私の人差し指しか握れなかった小さな手も、いつの間にか指三本を楽々握れるようになりました。
手から伝わるぬくもりも多くなっています。

最近この子もよく食べるようになったし、非常食もう少し増やすかな。
ヘルメットのサイズも確認しておかないと。

考えなくてはいけないことは、まだまだありそうです。